4ヶ月で10キロやせた!

2005/05/20
今回は本来のテーマ、観光とは離れて、この4ヶ月間、自分がトライしてきたダイエットについて、記しておこうと思います。というのも、今年の初めに誕生日までに10キロの減量をする、という目標をたてて、ちょうど達成することができたからです。でも、このダイエット、ひとりジョーズじゃないとできないと思います。

そもそもダイエットをしようと思ったのは、去年の年末に知人の医師から「このままだと糖尿病ですね」とそっけなく言われたことがきっかけ。運動不足と飽食の正月を終えて、スポーツクラブで体重を量ると、人生で最も重く、10のケタがひとつ多くなっていました。今年で30代も折り返し点ということでオヤジの坂を転げ落ちるという危機感もあり、このままでは糖尿病の遺伝がいつか現れるという恐怖感もあり、自分の食事と時間をコントロールできる今のうちにやせようと思い立ちました。

思い立ったが吉日、でもどうやって始めよう? ということで、3冊の本を読みました。
1)「主食を抜けば糖尿病は良くなる〜糖質制限食のすすめ」江部康二・著 東洋経済新報社
2)「低インシュリンダイエット ハイパー」永田孝行・監修 高橋書店
3)「トータルワークアウト」ケビン山崎・著 KKベストセラーズ

この3冊を読むと肥満のメカニズムがわかります。カロリーをたくさんとっているから太る、減らせばやせる、というふうに考えていましたが、甘かった。本を読んでわかったことは、脂肪分を減らすには、炭水化物や砂糖などの糖質を減らし、糖質の燃焼を抑えないと脂質が燃えないということ。つまり贅肉を減らすには、糖質を減らすことが大事。ただ、現状では3)のような激しい運動はできないし、会社の同僚と行くランチの店を一人で決められない以上、1)や2)のように食事を徹底することもできない。

そこでふと思いついたのが、週末断食でした。今の仕事は土日祝がしっかりと休める。人付き合いの少ない今は、予定を入れなければ週末の食事は自分で決められる。この状況を活用しよう、ということで
・土曜日は水やお茶をひたすら飲んで腹を膨らまし、固形物を食べないことで、自分の体を浄化する。
・日曜日はうすいお粥や、消化が良く糖質が少ないものを中心にする
という週末を2、3週間に一度くらいの頻度で繰り返すことにしました。この方法については、日経ヘルス2005年6月号に詳しい特集が載っています。

最初の週末はすごくきつかったです。腹が減っても何も食べないのは、結構落ち着かなくてイライラしてました。とにかく水でお腹を膨らませました。初日を乗り切ると、空腹に耐える力がつきます。空腹を感じても、すぐに食べようとはせずに我慢ができる。我慢の末にいただく食事は、感覚が研ぎ澄まされているのでとてもおいしい。胃が小さくなっているので、たくさん食べられない。

そういう感じで、すべてが減量の方向に転がっていき始めます。それは宇宙衛星が軌道に乗るまでと似ていて、打ち上げと軌道に乗せるまでの努力が大変ですが、一度軌道に乗れば、体と気力がやせる方向に向かいやすくなり、障害(過剰な食欲)をよけられるようになります。

断食のコツは、夕食の時間の過ごし方にあります。誰かに会ったり、何もやることがないと、条件反射のように何かを食べたくなってきます。ただ、僕の場合はひとりジョーズ、夕食の時間にも街を歩き続けたり、あえてスポーツクラブで汗を流すなど、夕食の時間を用事で埋めることで、さみしさを感じることなく乗り切っていきました。スポーツクラブの運動量は、やせる前と後で全く変わっていません。週に1,2回行ってます。

日常では低インシュリンを心がけながら生活する。朝は塩分なしのトマトジュースとビタミンサプリ。夜の甘いもの、夕食でのご飯大盛りやおかわりをやめる。炭水化物や甘いものはお昼にできるだけ食べる。空腹を感じることに不快感がなくなったので、間食をしなくなる。そうやって、一か月に2?以上のペースでやせていきました。

結果、フェイスラインが出るようになり、9年前に仕立てたスーツが余裕で入るようになり、などと多くのメリットをひとり感じることができるようになりました。ところが関西の人は、見た目が変わったことをネタにするひとが少ないせいか、「やせた?」と聞いてくれる人がいませんでした。

このダイエット、ひとりジョーズだからこそできたと思いますが、大切なのは基本的なルールへの理解と、自分の日常をそんなに変えなくても大丈夫という安心感です。何かモノを買わなくてはいけない、ということではないため、余計なコストも一切かかっていません。自分の生活リズムに合わせて、できることからコツコツと、やっていくことが大事だということですね。





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鈴鹿サーキットで耐久レースを観戦

2005/05/15
友人のレーサーが1年半以上のブランクの末に、耐久レースに参加するということで行ってみました。F1が行われる、日本で数少ない国際級のレース場...の割には野ざらし感がありました。

難波から名古屋行きの近鉄特急で一本、1時間40分で、最寄駅の白子(しろこ)駅に着きます。ここからバスで15分、タクシーで2000円。到着すると、目の前には大勢のカメラ小僧が! 人だかりの中心には、ニッコリと微笑むレースクイーンの姿。この日は、あの有名な元イエローキャブ社長の野田氏が来ていたこともあって、レースクイーンもアピールに必死だったかも。

ピットに入れるチケットを入手していたので、レース前の空気を肌で味わうことができました。自分には緊張感よりも、リラックスした空気を強く感じました。逆にこの段階で緊迫感があるとダメなのかもしれません。ピットの外では、レースクイーンを囲む小僧の山。

レース開始1時間半前に、ピットウォークといって、ピットの前に車とレーサーとレースクイーンが並んで、ファンの撮影に応じたり、一言二言話をしたり、というふれあいの時間が40分ほどありました。タレントさんが出ていたり、女優さんが監督をしていたり、チームもいろいろです。この耐久レースは5つの違うクラスの車が「せーの、ドン」で走るので、いろんなタイプの車を間近で見ることもできます。

ここでも8割以上の客はカメラ小僧。レースクイーンの撮影会になっていました。メイドの格好をしたアキバ系から、おなじみのハイレグ、民族衣装っぽいものなど、よりどりみどり。中でも韓国のレースクイーンが黒髪でひときわ美しかったです。それにしても、小僧は何人いるんだろう。派手な女と地味な男が織りなす奇妙な利害の一致。ここから何かが生まれるとは思えないんですが、現代社会科見学としては一見の価値あり。


さあ、レースが始まります。知人が乗っている車があると、応援にも力が入ります。ただ客観的に観戦するよりも、スタート前の緊張感を共有することができます。

レース観戦はすごく歩きます。普通の野球場の一塁側スタンドくらいのメインスタンドがあって、そこを離れて第一コーナーの手前まで徒歩5分以上かかります。レース場を一周するには、1時間以上歩かなくてはいけないわけです。あれだけ速いスピードで走っているわけですから当然といえば当然ですが、普段テレビでしか見ていないもので、この距離感には参ります。メインスタンドでレースの動向を見てから、車のスピードが最も出る第一コーナーの手前へ行くという観戦になりました。

メインスタンドの裏には特設ステージがあって、レースクイーンが入れ替わり立ち替わり踊ったり歌ったりトークをしたりと、ショータイムを披露していました。ここにもたくさんの小僧。こら、少しはレースを見なさい。


耐久レースは先頭の車が82周を走ったところで終了します。所要3時間半ほどかかります。スタートはメインスタンドで観戦。途中、第一コーナーなどで250キロ近いスピードを実感。メインスタンドに聞こえる実況は、とくににぎやか。聞いているとルールをわかりやすく解説してくれていることがわかります。ただ、時々ジャブのように入るダジャレが安っぽくて寒い。

レースを見に来て印象に残るのは、エンジンの爆音。地響きのようなすんごい音がします。防音とか、燃費とか考えなくていいですからねえ。とにかくメカニックのルールのなかで、最も速く走れるように改造するわけです。心の準備ができているせいか、暴走族のような不快感を感じませんでした。観戦中は、隣の人と話をするときも耳に向かってゆっくり大きく話さないと、聞こえません。

結局、友人は2周まわったところでエンジン故障でリタイアしてしまいました。これからだというのに残念でした。耐久レースというだけあって、故障やクラッシュ、運転ミスなど、いろんなことが起こりますが、とにかく完走することが大事だということが、ビギナーにも伝わるレースでした。


スタート前のドキドキ感や、小僧とレースクイーンの関係など、レースを見に行くのは面白いんですが、できれば(1)歌舞伎のイヤホンガイドのように解説音声をラジオで聴けるような仕掛けがあると、レース全般の状況がわかるようになる(2)メインスタンドにすら屋根がない、という野ざらし感を改善すべし。レース場はアスファルトの照り返しもきついので、日陰がないと女の子をデートで連れていきにくいです。あと、(3)レーサーが味わう極限の世界の一端を、どこかで体験できるコーナーがあると面白さがアップする。

日本は自動車メーカーのひしめく自動車大国なのに、モータースポーツがメジャーにならないのは、レースにお金を突っ込むだけの貴族がいないことと、モータースポーツに対する理解が進まないこと、またその楽しさを享受できる環境ができていないことが大きいですね。でも、その楽しさって、テレビでは伝えにくいことが多いんです。見に行くときは、ひいきのドライバーやチーム、かわいいレースクイーンでもいいから、どこかに肩入れする方が面白いです。


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3度目の京都にはオススメ!

2005/05/14
「通」とは言えないまでも、ときどき京都に行って癒される人は多いはず。清水寺や金閣寺ではなくて、もう少し観光客が少なくて趣のあるところ...ということで、オススメしておきながら、自分ではきちんとその順番に行くことのなかったコースを、友人♂をガイドしながら実際に回ってみました。そしたら、想像以上に楽しかった!

1)円通寺:京都一の借景庭園
このお寺の欠点はロケーション。中心地から離れていて、最寄りのバス停からも歩いて10分くらいあります。地下鉄烏丸線の終点、国際会館駅からタクシーで10分ほどでつきます。でも、そのロケーションこそが、観光客をほどよく遠ざけてくれるわけです。

このお寺の見どころは借景庭園。青空の広がる日には、庭園奥にたつ松の木の合間から比叡山がくっきりと見えます。松の木と生け垣が自然の額縁のような役割を果たして、美しい風景画をつくります。この景色を見れば、遠くまで来た面倒を忘れさせてくれます。僕が到着したときに、ほかの参拝客はわずか5人ほど。広間に座ってぼんやり遠くを眺めると、煩悩が飛んでいきます。

(写真は2007年秋に撮影したものです)
円通寺の借景庭園(秋)

この借景がマンション建設によって見られなくなる、と言われて久しいわけですが、その後どうなったんでしょう。借景とはいえ、この庭園の美しさを破壊するのは罪だと思いました。開発もいい加減にせい、というふうに思うでしょう。京都で共産党が強いのは、街の乱開発に反対する人が多いからだと想像するわけですけど、住民のマインドはきわめて保守的。ここで保守と革新が手をつなぐのか、と実感。

2)上賀茂神社周辺のグルメ
円通寺からはタクシーで1000円くらい。すぐにつきます。この神社そのものも世界遺産ですし、朱色の鳥居や伽藍が美しいんですが、自分としては、その周辺をオススメします。ひとつは社家の群れ。平屋建ての住居が並んでいて、車道との間に浅くて広いせせらぎが流れます。このせせらぎの水の透明なところが美しい。上賀茂神社にもせせらぎがあるんですが、この水も透明できれいです。伊勢神宮に通じる神々しさを感じることができます。

もう一つは、神社前のグルメ。やきもちで知られる神馬堂の前には1時間待ちという行列ができていました。僕が行ったときはちょうど行列がなくなっていたタイミングだったので、15分ほど待ったところで買うことができました。軽く焦げ目のついた餅の中にあんこが入っているんですが、これが実に上品な甘さ。歯触りや餅の伸び方も実に心地よいです。

神馬堂の数メートル先にある今井食堂は、さば煮定食が有名。しかもお値段が700円弱なので、学生がたくさん来ていました。内装は至って地味で、歴史と共に風化してます。客は全員壁と向き合いながら一心不乱に定食を食べます。でも、そんなインテリアや雰囲気を忘れさせるほどおいしいです。味付けはクセになるようなよい濃厚さで、さばは口の中で骨がホロホロと崩れていきます。食べるたびに「はあー、うまい」と嘆息したくなるほど。さば煮だけなら、今まででダントツのうまさです。忘れられない味。午後3時には閉店してしまいますので、ランチで行くべし。

3)大徳寺・高桐院
上賀茂神社から歩いて5分のバス停「上賀茂御薗橋」から、9番系統のバスで「北大路堀川」下車。そこから5分。合計移動時間15分で行きます。近い!

大徳寺は大きな寺で、丁寧に歩けば半日はかかります。が、ここは目的地へ一直線。僕にとっては京都一の安らぎスポット、高桐院へ。お堂へ至るアプローチの美しさはとにかく息をのみます。ちょうど新緑の季節で、びっしりと生えた苔の緑も若々しく、見上げれば新緑のもみじの間から木洩れ日がまぶしく光ります。このアプローチをゆっくり一歩一歩踏みしめて歩くと、心の中にマイナスイオンを吹き込むような清新な感覚を覚えます。写真は、2006年冬のものです。

大徳寺高桐院参道(冬)

お堂に入って、やはり苔むした庭を前に、縁側に腰掛けて、深いため息をひとつ。静かにたたずむと、風が吹くたびにかさかさと揺れる竹林の音だけが聞こえます。他の拝観客が少なければ、自分も竹林の一部にとけ込めるような、凛とした静けさを体感できます。ここでいただく抹茶も、なめらかで実においしい。さすが、茶道発祥のお寺です。拝観は午後4時半まで。(庭の写真も2006年12月撮影)

大徳寺高桐院の庭

4)大徳寺・大仙院
ここでは毎週金・土・日の午後5時から1時間、週末座禅会を開いています。参加費は1000円。事前に代表者名と人数を伝えておくのがベターです。高桐院の拝観終了時刻から大仙院に行くと、30分弱の拝観ののちに、座禅会が始まります。ジーンズやスカートで来た人には、座禅しやすいようにと、オーバーパンツを貸してくれます。座禅が初めてでも、きちんと足の組み方、手の組み方、正しい姿勢、それから棒でたたかれるときのお作法を教えてくれます。

座禅は30分ハーフで前後半にわかれて行われます。へその下のツボ、丹田に力を入れて、背筋を伸ばし、視線はやや下げて、頭に残る雑念を捨てていきます。12人ほどの参加者がいましたが、そこに誰もいないかのような静けさに包まれて、足の痛さを感じながらも、目前に広がる枯山水の庭や、青空を見ながらの座禅は実にすがすがしく、心が整っていくような感覚を覚えます。足が痛くてイヤとか、沈黙に耐えられないという人などいると思いますが、ぜひ一度体験してみていただきたい。座禅の感覚が残って、背筋がピンと伸び続けますよ。

5)石塀小路
大徳寺前というバス停から206系統のバスで一本。しかし、30分くらいはかかります。東山安井で下車。高台寺に向かって緩やかな坂を上り、寺の手前で左折。見逃しそうな細い路地の上に「石塀小路」の灯籠が見えます。その小路に昔の情緒を感じさせる味わいがあります。車が入ることのない細い路地、左右にたつ石塀。日が暮れて道を照らすのはオレンジがかった電球の明かり。ここに片泊まりの宿があったり、小料理屋があったり。写真では表現しづらい風情にあふれてます。

ということで、ここまで歩けば、かなり京都を実感できる一日になるはず。僕はこの後、舞妓さんも訪れるという祇園の割烹で舌鼓を打ちました。うーん、幸せな誕生日でした。


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