近いっ!有馬温泉

2006/02/19
神戸の中心・三宮から30分以内という近さに、日本で一、二を争う古い温泉、有馬温泉があります。

行きは、三宮から路線バスに乗ってみました。が、これがすんごい大渋滞で30分以上遅れました。しかも乗客は高齢者が多く、彼らが立ちっぱなしになってしまうほどの痛々しい車内。いたたまれずに途中で電車に乗り換えました。

山を越え、ひときわひんやりとしたエリアに、高級旅館がひしめいています。古い町家づくりの土産店が狭い路地に並び、排水溝から水蒸気がたちのぼり、店先では蒸しまんじゅうの蒸気がふわふわと上がる…なつかしさすら感じる温泉街の情緒がありました。街は30分もあれば一回りできます。秀吉がこの地を愛して、9度も足を運んだということで、その時代に建立されたというお寺がありました。

有馬には「金の湯」と「銀の湯」という2種類の外湯があります。「金の湯」は、鉄分と塩分がたっぷりと入った、黄土色のお湯。冷え性や腰痛に効果があるといわれています。足湯もあります。「銀の湯」は、無色透明の炭酸泉・ラジウム泉で、高血圧症に効果があるほか、食欲も増えるということです。

このうち、銀の湯に入ってみました。タオルのレンタルはありません。スポーツタオルを500円で購入。入泉料は550円。銭湯のように湯船は小さく、地元の人や観光客でかなり混雑していました。銀の湯が金の湯と違うのは、うたせ湯とサウナがあること。これでずいぶんと長い時間、お風呂に入ることができました。危うくのぼせそうになりました。

有馬のおみやげは、何と言っても「炭酸せんべい」。要するに、ゴーフルのクリームのないものです。パリパリとした歯ごたえがいいです。

温泉の坂を上っていくと、ロープウエイの駅があり、六甲山まで足を伸ばせます。ちょうど、神戸空港開港記念の割安運賃で、往復でも500円でした。ラッキー!

帰りは電車を2度乗り継いで三宮に出ましたが、いずれもホームの反対側に乗り継ぎの列車が止まっていて、すぐに発車したおかげで、30分もかからないくらいで着きました。本当に近いです。日帰りで行ける気楽さがso good! かなり体がぽかぽかして、肌もしっとりしました。



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タコが踊る街@明石

2006/02/18
大阪から三宮を過ぎて明石まで、少しだけ足を伸ばしてみました。車窓には須磨のヨットハーバーや明石海峡大橋が見えて、日頃街の真ん中で暮らす自分にとっては、ちょっとした気分転換になりました。

明石駅は、ごくフツーの近郊の駅。ここから港に向かって徒歩5分のところに、ユニークな商店街があります。その名も「魚の棚商店街」。タコが踊るようなマークが目印で、地元の人は「うおんたな」と呼びます。400年以上の歴史を持つということですが、駅前でもないのに買い物客が多く、店員さんの威勢のいい声がアーケード内に響きます。足元にはタコがヌルッと動いています。ほかにも穴子や鯛など港に揚がったばかりの魚がずらっと店先に並びます。イカナゴのくぎ煮もうまそう。

明石と言えば明石焼。地元の人たちは「玉子焼」と呼びます。商店街で唯一長い列ができていた店をみつけ、列の最後尾に加わりました。店先ではたこ焼き同じ要領で玉子焼が焼かれます。たこ焼と違うのは、商品が板の上に秩序だって乗っかって出てくること。和風のだしにつけて食べること。ふわふわの生地に、プリプリのたこがしっかりと入っています。これをやけどしないようにふうふうと息をふきかけながら、少しずつ食べます。15個で600円。たこ焼を食べると口の中に残る、ソースのしつこさがなくて、和風のだしは塩分もおそらく控えめ。たくさん食べてしまいました。

ちなみに、この玉子焼の店のお品書きが面白くて、メインの商品以外はあんみつやぜんざい、きなこもち、といった喫茶ならではのお菓子が並んでいました。さすがに他のメニューには手が出なくて、玉子焼と水を飲んで、そそくさと帰りました。

こんなに魚市場を意識した商店街が明石にあるのは、港が近いと言っても意外に感じました。でも玉子焼はおいしかったし、近くの寿司屋はどれもネタがよくてうまそうでした。食いしん坊にとってはいろいろと目をつける機会があって、発見もあると思いますので、オススメです。




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金刀比羅宮@香川・琴平

2006/02/04
ついに四国初上陸!まずは江戸時代には庶民が「一生に一度は訪れたい」と憧れたという名所、こんぴらさんにあいさつをしに行きました。

琴平駅を降りて参道口まで徒歩10分。お土産街が続きます。讃岐うどんの店、手彫りの店、まんじゅう、老舗の造り酒屋などが軒を連ねます。軒先には石段を登る際に使えるようにと、無料で杖が置いてあったり、ズックの貸し出しをするところもあります。ここは、そのへんの観光地と違って、パステルカラーが街を占拠することがなく、コンビニもなく、どこか落ち着いた風情を感じさせていました。

参道から石段をトントンと上がっていきますが、途中、凍結してツルッとすべりそうになる箇所もありました。ここで頭を打ったら大変。ゆっくりと上がることにしました。

大門をくぐった先、道の両脇にべっこう飴を売る5つの小さな机とおばちゃんが並んでいました。「五人百姓」と呼ばれ、境内で特別に飴を売ることを許された人たちです。ここで上りの疲れを癒して、さらに本堂までがんばれ、という意味なのでしょう。ひとつ試食してみると、上品でほんのりとゆずの香りのする甘さが広がります。

その先は、宝物館や、日本最年長の一頭をふくむ神馬2頭がたたずむ神馬舎、円山応挙の障壁画がある書院(有料)と続きます。このあたりの宝物や絵画は、江戸時代の金比羅信仰の深さをうかがわせる充実ぶり。2004年に奥書院が125年ぶりに公開されていたんですが、その時に行ければ良かったと後悔しました。

思わず本堂と間違えそうになる、ダイナミックな旭社(あさひやしろ)を過ぎると、いよいよ本宮へ。長く続いた石段ですが、本宮へ至るこの石段が最も勾配がきついです。

本宮までで、石段は合わせて785段。想像していたよりも時間もかからなかったし、勾配もきつくなくて、京都の醍醐寺や伏見稲荷に比べても、かなり楽ちんでした。が、中高年の参拝客にはきつく感じる人も多かったようで、登り切ると「あー、着いたぁ」という声が方々で聞かれました。

桧皮葺の屋根、両脇に伸びる長い廊下がつながる本殿は、ひっそりとしてすがすがしい空気に包まれていました。右手には街を見下ろす展望台があります。ここまで上がってきたことで深呼吸をする参拝客も多かったですね。

本宮まで上がると、ここでしか手に入らない、黄金の御守りを購入することができます。800円。ウコンで染めた絹糸を使ったという黄金色は、御利益のありそうな、いい色です。

社殿の横には、海の守り神との呼び名にふさわしく、航行の安全を願った額が数多く掛けられた場所があります。ロシアのソユーズに乗って宇宙飛行に参加した、TBSの秋山さんの額もありましたし、単独太平洋横断に成功した堀江謙一さんが乗ったボートも祀られていました。

本当はさらに538段上がって、奥社まで行きたかったのですが、その後のスケジュールの関係で、ここで下山。マンガのキャラクターのようにコミカルなこんぴら狗の像をなでていきました。おみやげ屋で借りた杖を返すと、商品を買わざるを得ない心境になりました。そうか、杖を貸すのはそういうことなのかもしれません。うまい商売です。

あちこちに「しあわせさん、こんぴらさん」という黄金色ののぼりや横断幕が見られるなど、地元のこんぴらさんに対する思い入れは特別です。さすが、歴史的にスピリチャルな空間、霊に鈍い僕でも、伊勢神宮や下鴨神社に似た澄んだ空気に触れて、気分がリフレッシュしました。


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