見どころ満載!生石神社の秋祭り

2008/10/19
「日本三奇」のひとつ、巨岩「石の宝殿」が鎮座する生石(おうしこ)神社。その秋祭りは、播州のお祭りらしく勇壮で華やかなものでした。なにせ見どころが多いのです。

祭りが行われたのは、本殿から左に坂を下りたところにある、土ぼこりの舞う広場です。すぐ近くの斜面に腰掛けて、全体像を見ることもできます。

午後1時すぎ、まず登場したのが、厳かな表情の能楽師たち。広場の隅に立つ能舞台で「お面掛け」という神事が行われます。
生石神社秋祭り:お面掛け神事のスタート


「お面掛け神事」は江戸時代初期から伝わる神事で、五穀豊穣と人々の安泰を祈願します。この日登場したのは、観世流能楽師の松本章延さん。翁(おきな)の面は柔和な笑みを浮かべていますが、このときばかりは、能舞台の周辺は厳粛な空気に包まれていました。
生石神社秋祭り:お面掛け神事


つづいては「赤囃子」(あかはやし)と呼ばれる神事。今度は赤いお面をかぶった男が3人登場しました。この3人は神の警護役の猿田彦に扮したものです。
生石神社秋祭り:赤囃子


ほどなくすると、若い氏子たちが、お面の男たちをはやしたてます。すると、男たちは竹の棒で若者を追い払います。結構すごい迫力です。男たちはお面をかぶっているせいか、身動きがあまり自由ではありませんでしたが、この神事は神の強さを示すものだそうです。
生石神社秋祭り:赤囃子の猿田彦


次はお待ちかね、神輿の練り合わせです。担ぎ手は「黄」(年長者)と「赤」(若手)の二手に分かれ、「ヨ〜イヤサ〜」の掛け声とともに場内を一周します。
生石神社秋祭り:神輿練り合わせ1


生石神社秋祭り:神輿練り合わせ2


黄色い鉢巻をした男たちが担ぐ神輿には少毘古那命(すくなひこなのみこと)が、赤い鉢巻の男たちが担ぐ神輿には大穴牟遅命(おおなむちのみこと)が、それぞれ乗っているとされます。神輿を左右に大きく揺らす「汐かき」も披露されました。
生石神社秋祭り:汐かき


この二つの神輿は激しくぶつけあいます。グシャッという音がします。この激しさは、灘のけんか祭りに通じるものがあります。
生石神社秋祭り:神輿練り合わせ3


このような神輿の激しいぶつけ合いは、神功皇后が朝鮮征伐の際に神輿に付いた苔を落とそうとしたという逸話が由来なのだそうです。何度も練り合わせるうちに、ぶつかる側の神輿の角はポッキリと折れてしまいます。
生石神社秋祭り:折れた神輿の屋根


いよいよ、巨大な屋台の練り合わせです。曽根八幡宮の秋祭りで見たような、巨大な屋台が一台、堂々と出てきます。
生石神社秋祭り:屋台1


生石神社秋祭り:屋台2


重さは2トンを越えるのだそうです。練り子たちの「ヨ〜イヤサ〜」の掛け声は迫力満点!
生石神社秋祭り:屋台3


練り子の掛け声に合わせて、小学生も応援してました。
生石神社秋祭り:屋台に合わせて応援する小学生


神輿の練り合わせの合間には、獅子舞が3演目、披露されました。
生石神社秋祭り:獅子舞


「竹割り」も行われます。ここは曽根天満宮と違って、3カ所同時です。
生石神社秋祭り:竹割り1


生石神社秋祭り:竹割り2


太い竹に男たちが登っていきます。
生石神社秋祭り:竹割り3


生石神社秋祭り:竹割り4


曽根天満宮の竹割りと違うのは、竹が割れるまで何度も打ちつけることです。これが竹が割れる瞬間。
生石神社秋祭り:竹割り5


竹が割れると2つ折りか3つ折りかして、もう一度激しく地面に打ちつけます。
生石神社秋祭り:竹割り6


こうして、盛りだくさんなお祭りは、エンディングに近づいていきます。その前に、祭りの余韻を噛みしめるかのように、もう一度神輿の練り合わせ。
生石神社秋祭り:最後の神輿練り合わせ


広場に置かれていただんじり、屋台の順に退場していきます。
生石神社秋祭り:だんじりの退場


16時30分、広場から「ヨ〜イヤサ〜」の掛け声が遠ざかると、祭りはおわります。播州各地で行われるお祭りの要素がいろいろと入っていて、見応え満点でした。
生石神社秋祭り:エンディング

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Comment
写真の巨大な屋台はそのとおり、曽根天満宮の元曽根北ノ丁屋台です。これでも小さく改修しているとか。ちなみに現北ノ丁屋台は全高5.6mでもっと巨大です。
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