アメリカ社会の底辺で広がる恐るべき実態

2009/03/02
最近、ブログの更新が途絶えているので、このへんで、読書感想をひとつ。新幹線に乗る前に本屋に平積みしていた本をGet。

「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」著・町山智浩 文芸春秋


現代のアメリカ社会の悲惨な実態を知るには絶好の一冊でした。特に、自分を含めて、日本人には縁遠いキリスト教原理主義がわかるようになります。聖書の一句一句を信じようとする生き方で、なんとアメリカ人の3割が信仰しているというのです。ブッシュ前大統領は、彼らの支持を得て当選したと言われています。

キリスト教原理主義の何が危ないって、なにせ反知性、反科学が徹底している。進化論を否定し、人口中絶を否定し、ES細胞を否定する。しかも、その考えを他者に強要するところが悪質です。

さらに、FOXニュースの偏向報道ぶりや、歴然としすぎた格差社会の実態、イラク戦争の裏側で起きていたことなどが、シンプルな文体で書かれています。あっという間に読み終えてしまいます。

これを読んで思ったのは、アメリカは前大統領・ブッシュ政権の8年間ですっかりおかしくなってしまったのかもしれない、ということ。しかも、社会や経済の歪みが、オバマ大統領の力でも、戻せないところまできている感じがします。ただ、そうは言っても、アメリカの知識層の幅広さと奥行きの深さに感銘を受けることは、今後もあるでしょうけど。

グローバリゼーションで、フラット化した経済にあっては、ひとりひとりが切磋琢磨して勉強しつづけ、アウトプットを出し続けなければ、あっという間に社会の底辺に転落してしまう。日本社会もそうなってきていますが、アメリカ社会では、もっと過激で、もっと進んだ形で現れてきてしまっています。これではいずれ社会不安が起きても不思議ではない気がします。ゾッとする気持ちにもなりました。
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Comment
アメリカって自由の国のようで
全然違いますよね。
元彼(アメリカ人)は皮膚病の研究でPhD過程に居るんですが、そんな頭のいいはずの彼でも考え方はびっくりするほど単純で、はっきり言わなくても実際頭はとても悪く、未熟でした(ちなみに33歳)自分の国が正義、対抗する国の国内は全部真っ暗い暗黒の悪魔の世界、レベルの考えかただし、物事につけて「おー、ぐっど」「おー、ばっど」くらいの単純な価値判断しか出来ない(そしてアメリカ的基準が絶対)し(笑)そもそも会話もSUSTAINできないし(笑)
今の彼(他のアメリカ人)によると、「アメリカでブッシュが好きな人たちは’男が外で働き、女は家にいるべき’的な考えの人たちだ」(昔の日本かよ…)といってたので、すぐ(ああ、あのアメリカのがちがちのプロテスタントの人たちね。)とわかりましたが、私が知っている以上に彼らは異常みたいですね。
問題は、彼らは異常なまでに自分たちを絶対心理だと思い込み、どんな理論も通じないくらい頭が凝り固まっていて、対話の余地すらないことですよね==;;

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